ゴールキーパー【グローブの選び方】失敗しないグローブ選び
目次
【1】キーパーグローブを選ぶ基準
「キーパーグローブ選び方」について、ネットで調べてみると、以下のような判断基準を見つける事ができます。
・サイズは合っているか
・グローブ全体に若干の余裕はあるか
・リストバンドがしっかり締まるか
・初心者はフィンガーシステムの有るのは買わない
・自分の好みが見つかれば出来る限り同じモデルを使い続ける
・練習用は基本的に不要
・試着してみて、ワンサイズ大き目のものを選ぶ
・グラブは消耗品だから値段的なものが一番
・両手で必ず着用する
・試合用か練習用か使用用途で選ぶ
ですがこのように沢山判断基準があると「余計に混乱してしまう」というキーパーの方もいると思います。
さらに、それぞれの人によって全く違う事を言っている事もあるので、どの情報を信じれば良いのか迷ってしまうのも当然かもしれません。
では、なぜ人によってキーパーのグローブ選び方が違うのでしょうか?
それは個人個人でキーパーグローブに求める機能や性能が違うからです。
例えば、ボールを掴んだ時の感覚を重視して柔らかいグローブを好む人もいますし、逆にキーパーグローブを頻繁に交換する事がないように丈夫で硬いグローブを好む人もいます。
しかしながら、キーパーグローブの選び方を色々なホームページで見てもらうと分かると思いますが、全ての選び方で共通しているのは
「自分の手に合っているかどうか」
これが一番重要になってきます。
今回はキーパーグローブが「自分の手に合っているかどうか」かをどのように判断すれば良いのかという判断基準や判断方法をご紹介したいと思います。
【2】あなたの手はどんな形?
早速あなたに質問があります。
あなたの手はどのような形をしているでしょうか?
「突然そんな事を言われてもすぐには答える事はできないよ。」
そういう方は沢山いらっしゃると思います。
では、改めてあなたの自身の手を実際に観察してみて下さい。
どのような手の特徴があるでしょうか?
例えば・・・
・手の甲がガッチリしている
・指が細くて長い
・手が全体的に角ばっている
・指の間接が太くなっている
・とにかく手が大きい
・小指が人と比べて短い気がする
・指が短くサッカーボールがつかみにくい
など人によって手の特徴は色々だと思います。
このように改めて自分自身の手の特徴を観察してみると分かると思いますが「人の手の形は千差万別」です。
つまり人それぞれ手の形や大きさが違うので、実際にキーパーグローブを試着してみないと良いか悪いかの判断はできません。
また「有名なメーカーのグローブだから自分の手に合う」とか「値段が高から自分の手に合う」という事はありません。
改めて「そのキーパーグローブが自分自身の手に馴染むか」をグローブ選びの判断基準にするようにして下さい。
【3】グローブのサイズに惑わされない
自分に合ったキーパーグローブを探す時に気になるのがサイズです。
ですが、キーパーグローブのサイズはメーカーによって違いがあり統一性がありません。
もっと極端な事を言うと同じメーカーでもグローブのモデルによってサイズ感が変わってきます。
最近ではインターネットでキーパーグローブを購入した方が安く買い物ができる為、ネット通販を使用する方も多いと思います。
ですが、先ほども説明したようにグローブのサイズ表記は単なる大雑把な大きさの目安であって、自分の手に合っているかの目安にはなりえません。
このように考えるとキーパーグローブは実際に自分自身で試着して選ぶようにする事が重要です。
もしインターネットでグローブを購入する場合にも、実際にお店で試着して自分の手に合うかを確認した後にインターネットで注文するようにして下さい。
【4】「自分の手に合っているかどうか」の見分け方
では、実際に自分に合ったグローブを選ぶにはどのような判断基準で選べば良いのでしょうか?
実際に試着してみる
実際に試着した際にチェックしてもらいたい点は以下の3項目となります。
是非あなたのキーパーグローブ選びの参考にしてみて下さい。
グーパー(手の平を握る、開く)の動作を繰り返して抵抗がないか
キーパーのプレイには「パンチング」「キャッチ」「叩く」等の「グーとパー(手の平を握る、開く)」を繰り返す動作を頻繁に行う事が必要になってきます。
その動きが素早くできない場合には動作が一瞬遅れて、失点に繋がる可能性もゼロではありません。
そのような失敗がないように、グーとパーの動作に抵抗がないかを確かめましょう。
また、グローブの指先にゆとりがないと、手を握る際に違和感を覚える場合も出てきます。
つまり「手の平を握る、開く)」の動作にも悪影響を及ぼす場合があるので、グローブの指先にゆとりがあった方が良いでしょう。
両手のグローブをはめてみて違和感がないか
皆さんは、このような経験はありませんか?
「同じサイズの靴なのに、右足と左足でフィット感が全く違う気がする。」
「左足でサイズ合わせをしたけど、靴を購入すると右足のサイズが合っていなかった」
などの経験です。
これは、人間の足のサイズが右足と左足で違う事が原因になっています。
これと同じで手の場合も右手と左手でサイズが違う事がよくあります。
その為グローブの試着は両手ですることを強くお勧めします。
リストバンドがしっかり締まるか、締めた感じに違和感がないか
キーパーグローブを付けただけでは、手のフィット感を判断することはできません。
当然ですが、練習や試合で実際にキーパーグローブを使用する場合には、リストバンド締めて使用します。
つまり試着の際にも、練習や試合の時と同じようにリストバンドをしてみて、リストバンドの位置や装着感に違和感がないかも確認するようにして下さい。
実際にボールを取る動作をしてみて、良いイメージができるか
自分自身の感覚や好みを大切にする
先ほどキーパーグローブを試着した際にチェックするべき項目をご紹介しましたが、それとは別にグローブの装着感やあなた自身の好みも大切にする必要があります。
人間の感覚は凄いもので、グローブに限らず身につけた物を感覚的に自分に合っているか、合っていないかを見分ける能力が備わっています。
なぜならば、グローブを装着した際に人は少なくとも下記のような項目を瞬時に脳が判断しているからです。
・グローブの締めつけ感
・指や手に触れた素材の触感
・グローブの匂い
・グローブの色やデザイン
・グローブの柔らかさ
・チクチクする所や痛い所はないか
結果的に上記のような内容を、無意識に判断した結果が「自分の好み」となっている事も忘れないようにして下さい。
そして実際にそのグローブを付けた状態で「良いプレイのイメージ」ができるかどうかを確認してみてください。
そうする事で、そのキーパーグローブが「自分の好みか(自分に合うか)」をより正確に判断できるようになります。
ボールを持った感覚が良いか
グローブに関係したキーパーのプレイの中で重要なのは、
・ボールをキャッチする
・ボールを投げる
・ボールを弾く
などになると思います。
つまりグローブを装着した状態でボールを持ったり、叩いたりする事がよりグローブの感覚を確かめる事につながります。
状況によっては難しい場合もあるでしょうが、グローブの試着の際にはできる限りボールを触ってみる事も重要です。
【5】使用用途を考えて選ぶ
キーパーグローブはパーム(ボールをキャッチする手の平の部分)の性質によって、使用用途が全く変わってきてしまいます。
例えばパームが硬いとグローブが長持ちしますが、ボールを持つ感覚が悪くなりあす。
逆にパームが柔らかい場合には、ボールを扱う感覚が良くなりますが、グローブが傷みやすくなります。
長く使える事を重視して選ぶ
先ほどご紹介したように、パームが硬いキーパーグローブを選ぶとグローブが長持ちします。
例えば経済的な理由で、頻繁にグローブの買い替えができない場合には、パームが硬いグローブを購入して長く使用する方法が良いでしょう。
逆に硬いパーム素材のグローブの短所は衝撃吸収性が低い事です。
極端に言うと、シュートを受けた際に衝撃がもろに手の平に伝わったり、サッカーボールを扱う際の繊細な感覚はなくなる傾向にあります。
ボールを持った感覚を重視して選ぶ
ボールを扱う時の感覚を重視するなら、パームが柔らかいキーパーグローブがお勧めです。
またシュートを受けた際の衝撃吸収力にも優れているおり、硬いパーム素材に比べるとボールも滑りにくい傾向にあります。
逆にパームが柔らかいと、グローブが長持ちしません。
グローブの痛みが早いので、練習で毎日使っていたらすぐに使えなくなったというケースも考えらられます。
強いシュートのキャッチを重視して選ぶ
先ほどご紹介したパームの硬さや柔らかさとは別に、パームの厚さという判断基準も存在します。
基本的にパームが厚い方が衝撃を吸収しやすく、薄くなると逆に衝撃を吸収しにくくなります。
そう考えると、強いシュートをガッチリとキャッチするには、パームが厚く柔らかい素材が一番良いという判断になったりします。
ですが、パームが厚くなると衝撃吸収性は良くなりまうが、ボールを扱う感覚が低下します。
【6】キーパーグローブの選び方【まとめ】
いかがだったでしょうか。
今までご紹介したように、自分の手に合うキーパーグローブを選ぶ為には、グローブの試着が大変重要になってきます。
項目が多かったので、おさらいすると以下の通りです。
ゴールキーパー【グローブの選び方】失敗しないグローブ選び(おさらい)
【1】キーパーグローブを選ぶ基準
・「自分の手に合っているかどうか」を判断基準にする
【2】なたの手はどんな形?
・実際に試着してみないと「合う合わないの判断」は難しい
【3】グローブのサイズに惑わされない
・サイズ表記は大雑把な目安程度と考える
【4】「自分の手に合っているかどうか」の見分け方
★実際に試着してみる
・グーパー(手の平を握る、開く)の動作を繰り返して抵抗がないか
・両手のグローブをはめてみて違和感がないか
・リストバンドがしっかり締まるか、締めた感じに違和感がないか
★実際にボールを取る動作をしてみて、良いイメージができるか
・自分自身の感覚や好みを大切にする
・ボールを持った感覚が良いか
【5】使用用途を考えて選ぶ
・長く使える事を重視して選ぶ
・ボールを持った感覚を重視して選ぶ
・強いシュートのキャッチを重視して選ぶ
最終的にはやはりキーパーグローブを選ぶ基準は「自分の好み」となりますが、感覚的に選ぶだけでは失敗する可能性も高くなります。
自分の感覚にプラスして、論理的な判断基準も持っておくとより自分にあったキーパーグローグを選ぶ事ができるようになるのではないでしょうか。